今月のメッセージ

1,2,5, 6



念仏坐禅ルーティンを
なぜ葬儀をするのですか、と訊かれて
ミャンマーで一服
原発は仏教に反する
美しい調和を求めて
ラストサムライ

「カミング・アウトしよう」

このごろ、カミング・アウトという言葉を聞くことが多い。その意味は個人の重い秘め事をあえて勇気をもって告白することであるらしい。なぜなら、その事実は周囲に少なからぬショックを与え、波紋を投げかけるからである。受け入れられる場合もあれば、それがなかなか難しい場合もあると思う。たとえば性同一性障害とかエイズ患者であるとか。しかし近ごろはそうした場合でも、本人も周囲も随分前向きに、肯定的にとらえるようになってきていると思う。それは厳しい事実を前にしてQ・O・L(クオリティー・オブ・ライフ)を尊重するという価値観が改めて、学び直されているからだと思う。それは信仰における回心に近いかもしれない。では、われわれにとっての究極のQ・O・Lとは何でしょうか。それは「智慧と慈悲を円満に身につけたいのち」を目指すことです。しかし、現実には心同一性障害とでもいうように、身体と心がひとつになっていない、自己を見失った「心を病んだ」状態に陥りがちなお互いなのです。
その時、声を大にしてカミング・アウトしてごらんなさい。本来は仏なのですと。
「南無本師釈迦牟尼仏!」と叫びましょう。
「真実なるものです、という叫びこそ南無本師釈迦牟尼仏」なのです。その声に随応して、本心の目覚め、心身一如へとQ・O・Lを高めてくれますよ。さあ。「南無本師釈迦牟尼仏!」と。

      (右の持蓮花の画像をクリックしてみてください。)